中国の食文化 - 中国八大料理
中国の食文化
中国八大料理
「中国八大料理」― 四川料理、湖南料理、広東料理、福建料理、江蘇料理、浙江料理、安徽料理、山東料理
中華料理は非常に複雑で洗練されています。地域によって食材も様々で、調理法や味付けも異なります。そのうち主な地方料理は、四川料理、湖南料理、広東料理、福建料理、江蘇料理、浙江料理、安徽料理、山東料理で「中国八大料理」と呼ばれます。
1888年、李錦記の創設者である李錦裳(リ・キンシェン)によって世界初の オイスターソースが誕生しました。創業以来、李錦記は世界中に中華料理の文化を広める役割を担っており、様々な地域の料理に合い、世界中の異なる需要に応える高品質で革新的な製品を作り続けています。
四川料理
四川料理は盆地特有の高温多湿の気候風土を背景に発展した料理です。「味」は四川料理の要で、麻辣(マーラー)の味付けが特徴的です。香辛料として三椒(唐辛子、胡椒、山椒)が用いられます。
麻は痺れるような山椒の味、辣は唐辛子の辛い味を意味しています。代表的な料理: 麻婆豆腐
麻婆豆腐には100年以上の歴史があり、ご自宅でも手軽に作ることができます。豆腐を入れて、ネギや牛ひき肉を辛く炒め煮た料理です。詳しいレシピはこちら
湖南料理
四川料理がしびれる辛さならば、湖南料理は酸味の効いた辛 さが特徴的です。材料の幅が広く、味と色が濃く、辛く酸味の効いた芳醇な香りの料理です。よく用いられる調理法は蒸し、揚げ、蒸し焼き、燻製です。
代表的な料理:刻み唐辛子と魚の頭蒸し
新鮮な魚の頭と唐辛子の辛さが一体となった料理です。
詳しいレシピはこちら
広東料理
広東料理は爽快な風味に上品なスタイルを特徴としています。幅広い具材と柔軟な調理法で、世界では最も代表的な中華料理とされています。広東料理で使用される調味料や香辛料は、個性が存分に引き出されます。特にオイスターソースは広東料理で重要な役割を果たします。その味、香り、食感、色が広東料理の幅を広げるのです。
代表的な料理: 魚の姿蒸し、再仕込しょうゆがけ
詳しいレシピはこちら
福建料理
福建料理は福州、泉州、アモイなどの地方料理を融合して発展してきました。スープやソースをかけた料理、煮込みなどが有名です。海の幸や山の恵みをふんだんに使用することで特徴的な福建料理ができます。一般的に、素材を生かしたあっさりとした味わいの料理です。
代表的な料理:仏跳墻
江蘇料理
江南地方は魚介類と水稲が豊かで、古くより「魚米の故郷」と言われています。江蘇料理は独特の風味、味、そして複雑な調理法を特徴としています。味と見た目の美しさへのこだわりから、公的な祝宴などで重宝されています。
代表的な料理:松鼠桂魚
詳しいレシピはこちら
浙江料理
浙江省は東シナ海で獲れる魚介類や内陸部産の野菜に恵まれています。
新鮮な山海の食材が手に入りやすい地理的条件から、浙江料理は食材本来の味を引出すことを重視した繊細な料理です。
代表的な料理:東坡肉
詳しいレシピはこちら
安徽料理
安徽料理は、調理法や食材の選定や組み合わせなどから医食同源を体現したような料理です。素材本来の風味を生かすため、油を入れるタイミングや熱のコントロールにまで気を使います。安徽料理はシンプルで上品な煮込み料理が特徴的です。
代表的な料理:腌鮮桂魚(塩漬けにした淡水魚の姿煮)
山東料理
明・清の時には宮廷料理として健康志向の強い皇族らが食していました。豚、野菜、シーフードが頻繁に使用され、炒め物、揚げ物、直火焼き、茹で物、煮込みなどで調理されます。素材の味を生かした爽やかな味わいが特徴的です。
代表的な料理:紅焼海参(ナマコの醤油煮込み)